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集団訴訟のことをアメリカではクラスアクションといい、アメリカのような訴訟社会では常に起こりうる状態です。日本ではあまり起きにくいとはいっても、時折そんな話題が新聞紙上を賑わせています。日本でよく起こるのは、労働問題と消費者問題でしょう。労働問題では不当解雇や残業代未支払い、あるいは各種ハラスメントが代表的な問題です。消費者問題としては、契約あるいは物品購入における諸問題が挙げられます。このような集団訴訟を起こされた時、企業としてはどのような対策を講じればいいのでしょうか。

まず初めに、日本では消費者の集団訴訟は個人では行うことはできず、国から認められた団体のみが起こせるということです。また、訴訟を起こせる場合も限られており、商品を買ったが商品が送られてこないとか、お金を払って商品は手に入れたが、正当な理由で返品したのに返金されないなどという場合のみとなっています。ここでは例としてエス&ケイ(株)での事例を考えてみましょう。

エス&ケイ(株)が行った対策とは一体どのようなものだったのでしょうか。まず最初に取り組んだのが、消費者から訴訟を起こされるような契約はしないということでした。当然といえば当然のことなのですが、案外この点が見逃されており、社員の単純なミスが後々大きな負担に繋がる場合があるのです。次に大切なのが、社員が消費者と契約を締結するまでの過程を細かく記録に残しておくことです。どのような説明をしたのか、どんな資料を使ったのか、相手の理解度はどの程度だったのかなどです。理解度についてよくあるケースとしては、認知症気味の老人に商品を売った場合などです。また、商品の売買の際、相手の錯誤を利用したりするような不法行為がなかったかどうか、消費者がその商品を購入するまでに至る過程を細かく記録しておくことが必要となります。このように十分な注意を社員間に徹底したのち、この会社は、訴訟を起こされた場合も想定していました。裁判では互いの主張を行った後、その主張を裏付けるための書証の調査があります。そして証人尋問へと移るのですが、ここまでにおいて勝訴の見込みがあれば裁判に持ち込みますが、なければ和解の判断をします。この判断を間違えて敗訴になると、その後の裁判は難しくなってきますし、企業のイメージを大きく傷つけることになります。訴訟はある日突然やってきます。この会社のように未然に防ぐ努力と、訴訟が起きた場合の対処法は常に念頭に置いておかなければなりません。

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